「仕事より、人間関係のほうが疲れる」
そんなふうに感じたことはありませんか?
上司の機嫌を気にする。
同僚の顔色をうかがう。
「今これ言ったら嫌な顔されるかな」と考えて、
言いたいことを飲み込む。
誰かに少し冷たい態度を取られただけで、
「私、何かしたかな?」と一日中考えてしまう。
そして家に帰ってからも、
頭の中は職場のことでいっぱい。
本当は休みたいのに、
心だけが仕事から帰ってこない。
もしあなたにも心当たりがあるなら、
それは「あなたが弱いから」ではないかもしれません。
いま、職場で強いストレスを感じている人は珍しくない
厚生労働省の「令和7年労働安全衛生調査(実態調査)」によると、現在の仕事や職業生活について、強い不安・悩み・ストレスを感じる事柄がある労働者は67.5%でした。
つまり、働いている人の約3人に2人が、仕事に関する強いストレスを感じているということです。
さらに、強いストレスを感じている女性について、その内容を見ると、「対人関係(セクハラ・パワハラを含む)」を挙げた人は37.6%。
30〜39歳では、対人関係を挙げた割合は37.1%でした。
「職場の人間関係で疲れる」という感覚は、
決してあなただけのものではありません。
でも、本当にしんどいのは「人間関係」そのものじゃないかもしれない
もちろん、職場に苦手な人がいることもあります。
理不尽な上司がいることもある。
価値観の合わない同僚だっている。
だから、
「全部あなたの考え方の問題です」
なんて言うつもりはありません。
でも、同じような人間関係の中にいても、
必要以上に疲れてしまう人には、ある共通点があります。
それが、
「相手の問題まで、自分の責任にしてしまう」
ことです。
たとえば、
「上司の機嫌が悪い」
↓
「私の仕事の仕方が悪かったのかな」
「同僚から返信がそっけない」
↓
「嫌われたかもしれない」
「頼まれごとを断りたい」
↓
「断ったら嫌な人だと思われそう」
「本当は納得していない」
↓
「でも、みんながそう言っているから合わせよう」
こんなふうに、
相手の感情・評価・期待と、
自分の責任が混ざってしまう。
すると、仕事をしているだけなのに、
心までずっと人間関係の対応に追われることになります。
疲れやすい人ほど「心の境界線」が曖昧になっている
ここで知っておきたいのが、
「心の境界線(バウンダリー)」
という考え方です。
簡単に言えば、
「これは私の問題」
「これは相手の問題」
を分けるための線のこと。
たとえば、上司の機嫌が悪い。
それは、
「上司がどういう気分でいるか」
という相手側の問題です。
もちろん、自分に原因がある場合は必要な対応をする。
でも、
「上司の機嫌を良くすること」
まで、あなたの仕事ではありません。
同僚が自分をどう評価するかも同じ。
あなたが誠実に仕事をすることは、自分の責任。
でも、
「誰からも嫌われないこと」
まで自分の責任にしてしまうと、
どこまで頑張っても終わりがありません。
「気を遣える人」が、なぜ疲れてしまうのか
気を遣えることは、悪いことではありません。
むしろ、周りを見られることは素敵な長所です。
問題は、
「気を遣うこと」と「自分を後回しにすること」が、
いつの間にかセットになっていること。
たとえば、
「忙しいけど、頼まれたからやらなきゃ」
「本当は嫌だけど、空気を悪くしたくない」
「今日は疲れているけど、誘われたから行かなきゃ」
「私はこう思うけど、みんなと違うから黙っておこう」
これを繰り返していると、
少しずつ自分の気持ちが分からなくなります。
そしてある日、
「私って、何がしたいんだろう?」
となる。
境界線を作ることは、「冷たい人」になることじゃない
ここ、すごく大事です。
境界線を作るというと、
「人に冷たくする」
「自分勝手になる」
「他人を気にしなくなる」
と思う人もいるかもしれません。
でも、そうではありません。
むしろ、
「相手を尊重しながら、自分のことも尊重する」
ためのものです。
たとえば、
「今日は難しいので、また別の日にお願いできますか?」
「私はこう考えています」
「今回は参加しません」
「今は少し余裕がないので、後で話したいです」
こうやって、
自分の気持ち・時間・体力・考えを、自分で守る。
それも立派な自分軸です。
今日からできる「境界線」の練習
いきなり、
「NOと言える人になろう!」
なんて思わなくて大丈夫。
まずは、何かモヤッとしたときに、こう考えてみてください。
たとえば、
上司が不機嫌
→ 上司の感情
同僚が自分をどう思うか
→ 同僚の評価
頼まれごとを引き受けるかどうか
→ 自分の選択
自分がどう感じたか
→ 自分の大切な気持ち
そしてもう一つ。
これも聞いてみてください。
「嫌われないためにはどうする?」
ではなく、
「私はどうしたい?」
です。
この質問を繰り返すだけでも、
少しずつ「他人に合わせる私」から、
「自分で選ぶ私」
へ戻っていくことができます。
職場で疲れ切ってしまうあなたへ
もしあなたが、
「人間関係で疲れるのは、私のコミュ力が低いから」
「もっと気を遣えるようにならなきゃ」
「嫌われないようにしなきゃ」
と思っているなら。
一度、その考え方を止めてみてほしい。
もしかすると必要なのは、
もっと頑張って人に合わせることではなく、
自分と相手の間に、ちゃんと境界線を引くこと
かもしれません。
あなたが誰かの機嫌を取るために、生きる必要はない。
誰かに好かれるために、自分の気持ちを消す必要もない。
人間関係を大切にしながら、
自分の気持ちも大切にする。
その両方を選んでいいんです。
「自分軸がない」のではなく、
ずっと自分を後回しにしてきただけかもしれない
自分軸って、
「誰にも左右されない強い人になること」
ではありません。
迷ってもいい。
悩んでもいい。
人の目が気になる日があってもいい。
それでも最後に、
「私はどうしたい?」
と自分に戻ってこられること。
それが、自分軸を持つということだと私は考えています。
もし今、
「自分の気持ちより、いつも人の気持ちを優先してしまう」
「嫌われるのが怖くてNOと言えない」
「恋愛でも職場でも、相手の顔色ばかり気にしてしまう」
そんな状態なら、まずは自分の「心のクセ」を知るところから始めてみてください。
AKUMAMIIでは、「もっと自分を大切にしたい」女性に向けて、
自分軸や自己肯定感について発信しています。
LINEでは、今のあなたがどんな「心のクセ」を持っているのかを知るための診断も用意しています。
「私も人の顔色を気にしすぎてるかも」
そう思ったら、一度チェックしてみてください。
あなたの人生の主役は、誰かではなく、あなたです。
参考資料
厚生労働省「令和7年労働安全衛生調査(実態調査)結果の概要」より。
仕事や職業生活について強い不安・悩み・ストレスを感じる労働者の割合は67.5%。そのうち女性では、対人関係をストレスの内容として挙げた割合が37.6%。


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